くるとの木曜日スタッフを担当しているはるのさんが、他のプロジェクト拠点へ行き、感想を綴ったブログ「その2」です!「その1」と合わせてお読みください!
〜くるとスタッフ、他プロジェクトの拠点に視察へ行く!その2〜
他の拠点を知ることで、くるとの“現在地”がわかりやすくなったように思います。 目指す先のビジョンと、現在の課題、今後取り組む順番などがクリアになっていく ようで、他拠点との横の繋がりの大切さを実感しました。
♦視察概要♦
HAPPY TURN/神津島 拠点くるとのスタッフとして、 くるとと同じように日常的 に拠点を開いている場所を選び、視察や交流、インタビューを行う。
2023,10,8
(1)アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点「仲町の家」 10:00~13:30
一箇所目は、北千住にある「仲町の家(なかちょうのいえ)」を訪ねました。 その日 行われていた「草むしりと交流会」に参加して、地域の参加者とコンシェルジュ、 事務局山本さんにお話をお伺いしました。
(2)ファンタジア!ファンタジア! 拠点「藝とスタジオ」
イベント14:00~15:30 ヒヤリング17:00~19:00
二箇所目は墨田区にあるファンタジア!ファンタジア!(通称ファンファン)にお邪 魔して 「アートマネージャーPARTY」に参加し、その後スタッフの宮崎さんにお話をお伺いしま した。
ヒヤリングの場ではたくさんお話を伺わせていただき、とても充実した時間を過ご しました。拠点スタッフとして気づくことが多くあり、少し抽象的な書き方にはな りますが、ここにまとめたいと思います。 (山本さん、宮崎さん本当にありがとうございました!)
まずは拠点の規模や、土地柄、年数は違えど、拠点を空けていて疑問に思ったり、 難しいなと感じたり、はたまたこれが大事だと思うことには、意外にも共通してい る部分が多くあることがわかりました。お話を聞くことで、くるとの課題や、拠点 の中での自分の役割という部分を客観的に見つめ直すことができたように思いま す。
「拠点を開いている上で大事にしていることはなんですか」と質問した際に、 二拠点それぞれのスタッフが、ほぼ同じお答えであったのが印象的でした。 (そしてそれは私自身も、ぼんやり同じように感じていたところでもありました)
その共通した思いとは、 “とにかく日々開けること、淡々と、コツコツと、決まった日時に開いていること” ということでした。
イベントのように目標や目的を一定期間明確にもつことも大事だけれど、まずはと にかく、日常的に安定して場を開けることが大事、というのです。
実は私自身も、先日とある学生からインタビューを受ける機会があったのですが、 「これまでの活動でやってよかったと思うことはなんですか?」 と問われた時に、やはり同じようなことを答えていた、ということを思い出し、面 白く思いました。その学生さんの予想では、大きなイベントの成果などが答えに挙 がると思われてたようで、少し意外なようでした。
例えばアーティストプログラムなどは、もちろん大きな出来事として、とても良い 影響をたくさん受けます。が、やはりベースとして、この場所が“日常的にある”とい うことが、まずは何より大きな事柄なのだと、拠点スタッフとして感じています。 これは言葉にしようとして初めて認識したところであり、ヒアリングの場で他拠点 のスタッフさんと、そのことを共有できたことを嬉しく思いますし、よりしっかり 確信できたように思います。
そして改めて、始めに自己紹介として書かせていただいた、自分自身がとても“場”に 助けられてきた、という経験を、思い出す機会にもなりました。
この拠点スタッフたちの共通する答えは、ある意味とても地味で、些細で、記録的 な情報などでは残りづらく、直接お話したことで共有できた内容のように感じられ ます。拠点スタッフという立場からみた現場の声として、密かに欠かせない要素が あるのかな、と思いました。
なぜならこの部分というのは、拠点を開いているとまさによく言われる「何をして いるのかわからない」という部分に含まれるのではないかと思うからです。
今日は○○のイベントをやります。誰が対象で、来るとこんなことができます。 に対し、今日も開いてます。お好きにどうぞ。
もちろん前者もとても大事!!!ですが、あえて “とにかく日々開けること”が大事です、と言う意味はなんなのでしょう。
この言葉の、それ以上でもそれ以下でもなく、何かの為、どれくらいの成果が、どれくらいの期間であるのか、わかりやすく、こんな影響を及ぼしました、というところでは無く、ともすれば何も無いじゃん、って言われちゃうかもしれないところ。(あら、主婦業のようだわ)
それが“最も大事にしていることです”と、違う年齢の、違う土地柄で働いている拠 点スタッフが声を揃えているのです。
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