HAPPY TURN/神津島プロジェクトの一環として、アーティストコレクティブ「オル太」のメンバーである井上徹さん、長谷川義朗さん、メグ忍者さんの3名と、インディペンデント・キュレーターである青木彬さん計4名が神津島に来島し、リサーチプロジェクトを進行しました。

オル太とは、6人組のアーティスト集団で、今回来島した以外のメンバーとしては、川村和秀さん、斉藤隆文さん、Jang-Chi.さんがいらっしゃいます。本当は6名皆さまで来島の予定だったのですが、茨城県守谷市で行われていた〈耕す家:不確かな生成〉というプロジェクトが延長可能となったらしく、今回の形になりました。ですので、今回の本文では、「オル太」という表現は来島した3名の事となります。
〈耕す家:不確かな生成〉
https://www.arcusprojectopenstudios.com/artist/olta/
〈オル太公式サイト〉
https://olta.jp/

青木彬さんは、インディペンデント・キュレーターといい、一般的なキュレーターと呼ばれる美術館などの学芸員とは異なり、様々な場所で展覧会を開いたり、企画をしたり、私たちのHAPPYTURN/神津島プロジェクトとアーティスの架け橋となってくれる、そのような活動をしています。

<青木彬公式サイト>
https://akiraaoki.jp/

それでは、リサーチでの滞在を簡単ですがご紹介させて頂きます。

1日目
オル太と青木さんは夜10時発のさるびあ丸にて神津島へ出航

2日目
神津島に上陸。早速拠点くるとに移動し、事務局やスタッフさんとの自己紹介や拠点の紹介、そして打ち合わせを行いました。その後、天気にも恵まれたため、お昼はよっちゃーれセンターのお弁当を前浜のウッドデッキにて。午後より、島のリサーチとして車で、1番に郷土資料館を巡り、物忌名命神社へとご挨拶、その後、市場、図書館、ありま展望台、三浦湾展望台、多幸湧水、多幸湾を訪れました。 

多幸湾展望台
多幸湾

通常の観光だと、1~2時間もあれば巡れてしまう行程だったのすが、すべての場所にじっくりと滞在し、見える物、感じる物、そこに在る物を自分に落とし込んでいる感じがしました。
多幸湾では、地中の音を録音出来る機械というものを持ち込んで、砂に機器を押し込み録音しており、地の音を聞くというのはとても新しい視点だと感じる事も。振り返れば、来島の前の打ち合わせでは、火山や噴火についても触れており大島や三宅島もリサーチとして訪れたいとの流れがあったので、火山・大地というのはひとつのテーマ候補にあったのだと思います。

3日目
この日は、まずは島の長浜に赴き阿波命神社にてご挨拶し、五色浜の可憐な玉石を眺めた後に、大黒根トンネル入り口、みずがしり、赤崎遊歩道 トロッコ跡 たたみが鼻 ぶっとおし岩を巡りました。

阿波命神社
長浜(五色浜)の色とりどりな玉石

今日も、ひとつひとつの場所でじっくりと時間をかけて神津島を身体にしみこませていた感じがします。それはなぜかというと、、、お昼ご飯の時間に遅れそうになったほどなのです。慌てていたのは筆者だけもしれませんが、、、。

みずがしり
赤崎遊歩道
トロッコ跡
たたみが鼻
ぶっとおし岩

午後は天上山へ。
車で白島6合目まで向かい、6合目~不入が沢~山頂~表砂漠のコース。

白島登山道

この登山では、大地の音を録音する機器を本稼働!登山道や山頂、表砂漠など様々な場所で土中に機器を挿し録音していました。風あったので少々ノイズが入ってしまっているようでした。

表砂漠への録音風景

録音などをしていたため、天上山の奥の方には行けませんでしたが、たくさんの音の試料を手に入れ下山しました。が、少々湿っている土の音も撮りたいとなったので、釜が池というマイナーなポイントへ行き、水が流れる土中の音も録音。(後ほど聞かせてもらったのですが、水が流れているコロコロコロという音が撮れていました。不思議!)そして、行こうとしていた、神戸山を抜かして帰還。

4日目
午前中はフリータイム。ということで、各々が気になる所へ足を運んで情報を集めることに。オル太は何やら「お年寄り作文集」という作品が気になる様子でした。
午後は、秩父山でも地中の音を録音したいとのことで、秩父山に向かい、トレッキング風に秩父堂を訪れ、お堂にあがり、場の雰囲気を肌で感じました。空手(手に何も持たない状態)では帰れないということで筆者は、明日葉を獲りながら下山しました。

秩父山

秩父山の後は、何かに使えるかも知れないし使わないかもしれないが、空き家をリサーチ。少々滞在してイメージを膨らませたり膨らまなかったり。

空き家

この日は最後の夜ともいうこともあり夜更けまでお話を。イメージが湧いている神津島でのプログラムをお話してくれました。
最後は、神津島の大漁節のYoutubeを見たり、10年程前のオル太で活動行った、丸太を相模原の奥の方へ担いでいくという動画を拝見させて頂き、感銘を受けてお開きとなりました。

最終日
宿のチェックアウト、お土産の購入をして、出帆港である「多幸湾」へ。

乗船前

多幸湾は景色は良すぎるので、色々と絵になります。

くるとを支えてくれている方々

この日は、神津高校を卒業した若者が島を離れる日でもあったらしく、桟橋はいつもより賑やかで、紙テープで、フラの見送りもあった程でした。

オル太、青木さんはこの光景を見ながら島を離れていきました。

後方より、オル太、青木さんもの姿も。

お気をつけて!

以上、簡単ですが、オル太のリサーチで滞在した簡単な紹介とさせて頂きます。

今後、更にリサーチや打ち合わせ等を重ねて、神津島でのプログラムに繋げて行ければと思います。
オル太が見て感じた神津島は、どのような姿だったのでしょうか。今後の展開が待ち焦がれます。

事務局 中村