お盆の時期となり、お墓参りへと向かう方々が多く通るくると前の道。
去年の快晴続きの夏とは違って、台風と前線の影響で海が時化たり、曇り空が続く神津島ですが、相変わらずくるとは通常オープンです。

毎週木、金、土の10:00から16:00で開いていますのでのぞきに来てくださいね。

さて、昨日の8月13日。

この日も夏休みの子どもたちが遊びに来てくれました。

その子らは、サッカーボールでキーパーの練習をしたりしていると

ふと、穴を掘り始めました。

しかも、けっこう深い穴。

小学生が2人すっぽり入ってしまう穴。

午後2時頃から掘りはじめて、

掘削と拡大をくり返し

1人は土の山が崩れないようにと水を汲んでは山にかけ

1人はスコップが届かない深さになると
穴に侵入して小さなスコップとバケツを駆使した頭脳戦で穴に向き合って

2時間は掘っていたでしょうか。

くるとに立派な穴が生まれました。

その穴には、登りやすいように内壁に横穴の段差を作ってみたり。

それを使って登ろうとしたらあっけなく横穴は崩落したり。

そして、夕方から参戦した子ども達によって、さらに水攻めが行われ

穴はプールになったりと、

穴の多様性を見せてくれました。



そして、穴が穴らしい姿をみんなにみせてくれたかと思うと、

5時のチャイムが鳴り響き

穴を掘りはじめた子ども達は
「誰か落ちたらどうしよう」的な思考になったのでしょうか




「埋めよう」と。




穴が名残りおしいような雰囲気などは微塵も感じさせずに

穴を埋め始めて、

あっという間に穴は穴でなくなりました。

穴を掘り始めた子供のうち1人は、
「なんで、おれ、(2時間も)穴をほっていたんだろう?」と、
つぶやきながら帰りました。

きっと、自分達の行っていた行為を振り返り、穴掘りの意義を考えてたのでしょうか。

ただ単に「穴を掘る」という行動に対して何かしらの理由が欲しくなる年頃ですもの。

だけれども、理由なんてあってもなくてもいいんじゃないでしょうか。

穴を掘りたい!その湧き出る本能に従った。
それ以上でそれ以下でもないんですから。

自分に素直って素敵だなぁ

と、穴から感じる事ができた、くるとでした。

事務局
中村