「ターン」には、向きをかえるという意味があります。いつもと違う道をとおってみる。いつもと違う場所にいってみる。いつもと違う時間に行動してみる。そうしたささやかな方向転換により、暮らしのなかに新たな風景や、視点や、選択肢があらわれてくることもある。それにより自らがつかむ転機や変化や機会を、このプロジェクトでは「HAPPY TURN」(幸せなターン)と表現することにしました。

島で暮らしている人はもちろん、かつて島で暮らしていた人、島暮らしに興味をもっている人、島外で島を支援する人……様々な立場から島に関わる人とつながり、それぞれの暮らしや考え方を学び合うことで、「幸せなターン」のかたちを探っていきます。

故郷との距離や、異なる地域で生きることについて考え、悩み、良くしようとしている多くの人とともに、これからの生き方のヒントを集めていくことを目指しています。

(一社)シマクラス神津島について

神津島を通じて幸せに生きる選択肢を増やす事を基本理念に、島に関わりのある人々が神津島を知り、豊かに暮らすきっかけを得る事を目的としています。2020年10月に設立され、メンバーはHAPPYTURN/神津島プロジェクトに想いをよせるUターン(※1)/Iターン(※2)の方々。名称の由来は、「島に暮らす」と学びの場である「クラス」をかけて、シマクラスとしている。

※1「Uターン」=生まれ育った出身地に戻り、暮らすこと       ※2「Iターン」=出身地以外の地域に移住し、暮らすこと

神津島について

伊豆諸島の神様達が集まったとされる神津島(こうづしま)。東京都心から南に約180kmに位置し、大型客船で約12時間、飛行機に乗れば45分で到着する「東京の島」です。人口は約1900人。緑豊かな山々、透き通った海、真っ赤な金目鯛、夜空に輝く満天の星や、湧水の神話が残るほど豊富な水資源など、豊かな自然に恵まれています。
神津島の村落は1つにまとまっているため、島民のつながりがとても強く、島独特の風習は脈々と引き継がれています。例えば、若い漁師が神社を駆け走る無形文化財「かつお釣り神事」や、とある日の夜は街中を出歩いてはいけないと言われている風習「二十五日様」など。自然の恵みに感謝し、連綿と受け継がれる伝統文化を大切に、島の風土を生かした暮らしがある島です。


[主催]
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、一般社団法人シマクラス神津島
*「HAPPY TURN/神津島」は東京アートポイント計画の一事業として運営されています。

・東京アートポイント計画について
東京アートポイント計画は地域・市民が参画するアートプロジェクトを通じて、東京の多様な魅力を創造・発信することを目指し、東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)が展開している事業です。まちなかにある様々な地域資源を結ぶアートプロジェクトを、アーティストと市民が協働して実施・展開することで、継続的な活動を可能にするプラットフォームを形成し、地域社会の担い手となるNPOを育成します。
https://www.artscouncil-tokyo.jp/